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経済・政治・国際

2013年4月29日 (月)

元兵士の描く「慰安婦」の絵、生々しく舞台に登場、名古屋の集会

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(写真左・新内「文弥アリラン」は会場の涙を誘った、右・全員で「むくげの歌」をうたう)


 4月28日、名古屋市で、「慰安婦」問題ってなぁに?ー日本国憲法・「慰安婦」そして次世代へーが開かれ、会場いっぱいの350人が参加し熱気に包まれました。会場の外は右翼・「在特会」による妨害者を会場に入れまいと阻止する主催者側の女性たちと私服刑事という物々しい風景でしたが、中の集会は平穏に行われました。

 メインイベントは安川壽之輔・名古屋大学名誉教授、吉川春子・元参議院議員、池住義憲・立教大学教授の座談会 憲法24条、9条、18条そして「慰安婦」です。歴史的事実とは…「慰安婦」の年表から見えてくるもの(安川)、国内世論は 「慰安婦」、憲法、次世代へ(吉川)、国際社会は「慰安婦」問題を今…との立場からまず発言しその後会場からの質問に答えました。

 ある男性は「『慰安婦』の人数は何人かとの質問に対し、安川さんは『国連は20万人としている」と答えました。吉川は、吉見中央大学が少なくも7,8万人、恐らくは十数万人以上、との試算を示していることを紹介し「韓国で20万人、中国でも20万人いるとされ、東南アジアまで日本軍の行くところすべてに「慰安所」があったが、日本政府は証拠を焼却・隠滅しているのではっきりした数字は分からない。日本人「慰安婦」は一人も名乗り出ず、国連の数字にも含まれていない」と答えました。

 ある女性は「自分の世代の父、祖父に当たる日本兵士が「慰安婦」への行為を明らかにできなかったのはなぜか」「天皇の責任まで発展させるべきだ」と発言しました。これに対し吉川は「戦争犯罪について日本自身では一人も訴追していないので裁判で明らかにすることはできなかった。出征兵士以外の国民は「慰安婦」の事実について誰も知らなかった。ドイツは10万人以上のナチス協力者は訴追されている。「『ナチスの子供たちが父親の戦争犯罪を知って家族崩壊の例もあり、血の出るような努力をして歴史に向き合った。日本は歴史を忘れ、兵士自身も口を閉ざして墓場まで持っていった」と語りました。

 

 フィナーレは「ハルモニへのオマージュ」独唱・穴沢源子(元二期会会員)、「むくげの歌」みんなで歌おう、です。その舞台に登場したのは縦150センチ横百センチ程と思われる大きな「慰安婦」の絵、約二十点です。全裸の女性、兵士が女性に馬乗りになっている場面、銃剣で脅す兵士など、なまなましいもので会場は息をのみました。これは画家だった亡き夫が書き残したものとして夫人が寄贈したものです。その方は妹さんに手を引かれて舞台に登場し、司会者が彼女のメッセージを代読しました。

 東京の憲政記念館では歴史健忘症、ナショナリストの首相が国民の声を踏みにじる4.28集会を強行する中、名古屋では歴史にしっかり向き合い、日本の将来を誤らないという意義深い集会が行われたのです。

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(写真は舞台いっぱいに登場した、今はなき画家の残した「慰安婦」の絵)