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2019年7月14日 (日)

映画『新聞記者』~官邸権力の闇を描く

      ディズニー映画と並ぶ人気!

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711日、東京・新宿の上映館へ私は3度目に足を運んで前から2列目の席を確保してやっと見た。それほどの人気映画である。この映画がかくも大勢の人に見られていることに、日本もまだ捨てたものではないかもしれない、と思った。

 

 

正義感溢れる女性記者と外務省から「内調」(内閣調査室=アメリカのCIAに比較される諜報機関)へ出向しているエリート官僚という2人の架空の人物が登場する。安倍内閣の下で起きた重大事件が映画を見る観客にはわかりやすく説明される。

松坂桃李が外務省から「内調」に出向しているエリート官僚を演じている。NHKの朝ドラ出演以後急激に売れ出した俳優が、恐らくは有形無形の圧力を排しての決断だったのではないか。この映画に出演する心意気を私は買う。また韓国人の女優・シム・ウンギョンが吉岡エリカという新聞記者も演じるが、日本語も達者。やぼったくもなく、洗練され過ぎてもいない女性新聞記者を演じている。 

 

    総理の”お友達”ならレイプ犯も逮捕されない国   

 

映画の冒頭は実際にあった事件で、被害者の伊藤詩織さんがTBSのワシントン支局長に強姦されたと告発する勇気ある記者会見の場面。加害者には裁判所から逮捕状が出ていたのにもかかわらず、警察は執行せずもみ消した。同記者が安倍総理の“お友達”だったからだと指摘されている。

 

映画の物語は「東都新聞」記者の吉岡エリカがこのニュースに対して自社の紙面がべた記事扱いなのに対して、「被害者本人が顔を出しているのに」と、このニュースの扱いの小さい事に強い疑問を呈するシーンから始まる。

 

実際伊藤詩織さんの事件は「東都新聞」に限らず各紙とも扱いは小さかった。(検察の不当な不起訴に対しては「起訴相当」を突きつける検察審査会まで“不起訴相当”の結論を出したのだ)。

 

当時、イギリスのBBCが彼女の特集を組んだことに比較して、日本のメディアの腰抜けぶりに私も怒りを感じていた。安倍内閣、とメディアの対応に伊藤さんは日本での生活は身の危険を感じる程だったと伝えられている。冒頭のこのような衝撃的シーンに、この映画への期待が高まる。

 

   映画「 スノーデン」さながら、日本も情報収集と活用

 

圧巻は日本のCIA(アメリカ中央情報局)とも言われる「内調」(=「内閣情報調査室」)の活動ぶりが暴かれてゆくところだ。

私は映画『スノーデン』(2013年)のいくつかのシーンを思い出した。若きCIA職員のスノーデンは正義感に駆られて、CIAの機密資料を持ち出した。そしてアメリカの諜報活動が市民のプライバシーを脅かしている事を世界に暴露した。権力に刃向う者には政府が収集している膨大な個人情報から彼のスキャンダルを白日の下に晒して反対者の声を押さえつけ、或は失脚させる。

この市民監視データのシステムは「日本にも渡されていて活用されている」とスノーデンは指摘する。彼はその結果アメリカ国家のお尋ね者となりロシアに亡命している。

この映画は、私たちの記憶に新しい加計学園問題をほうふつさせる。新聞社社会部に送られてきた、「医療系大学新設」に関する極秘公文書。内部リークか、誤報を誘発させる罠か?上司の命で真相を突き止めるべく吉岡は取材を開始する。

 

    生まれたわが子を抱きしめ号泣~信念を捨てないと守れない家族

 

これに、エリート官僚、松坂桃李の扮する杉原拓海がからむ。国民に尽くすという自分の信念とは裏腹に、現政権を維持する世論のコントロールという実際の任務に悩む。彼の妻は子どもを出産ししあわせの絶頂にあるはずだが、家庭を守らんとすれば国民に尽くすという信念を捨てなければならない。彼はかつての上司の自殺を機に自らの心の声に従う決意をするが、家庭を守れないという苦しさに、生まれたばかりの我が子を抱きしめて号泣する。

いわゆる「モリ・カケ事件」で保身のために「忖度する」官僚を多く見せつけられてきた観客は、杉原の姿に強い共感を抱くだろう。

「東都新聞」は真実を報道できるのか。そのため権力の妨害に対してどこまで戦えるのか、映画はサスペンスタッチで展開する。杉原の人生をかけての決断に新聞社(編集局)も秘密公文書の暴露に踏み切る(=読者に真実を知らせる)を選ぶ。

自分の良心に従うか、保身を選ぶか。杉原のようなエリート官僚が実際にも一人いた。前川前文部科学事務次官である。「あった事をなかったことにはできない」との名セリフで国民に真実を語る彼に、権力はスキャンダルをぶつけて彼の失脚を狙うが、その醜い企みは失敗に終わる。この映画にも登場する前川氏は今も全国で講演を続けている。 

日本のCIAともいわれる「内調」が日本で起きる様々な事件の背後にあることが映画でも描かれる。活動資金も潤沢である。国会でも領収証のいらない何億という金(国民の税金)が毎日金庫に補充される事が暴露された事がある。

こうして高度の情報収集能力と国家予算を駆使して集め、国民のために使われる情報が時の政権の維持に利用される事を暴いている映画である。安倍政権が国民に説明しなかった加計学園の背景をこの映画はフィクションとして語るが、かえって真実が浮かび上がる。

 

     メディアにも厳しい注文   

 

今年の通常国会では、予算委員会を衆議院は今年の3月の初めから、参議院は3月末から全く開かず国民への説明責任を果たすことなく、疑問に口を閉ざしている安倍内閣。また党首討論も1年ぶりに開催されたが討論にもならない短時間開いてお茶を濁した。政権にとって都合の悪い事は国民に説明すらせずだんまりを決め込んで、今の選挙に臨んでいる。

メディアも例外ではないのか。私の下に今朝届いた1通のメール。

「水島朝穂さんの「直言」から――参議院選挙の投票日までわずかになりました。しかし、この静けさは何でしょうか。選挙がスルーされています。713()夕方のTBS「報道特集」がお休みでした。この番組は、これまでの国政選挙ではずっと1週間前の状況を全国の注目選挙区などから伝えてきたように思いますが、今回は何とジャニーズ系の長時間番組にとってかわられています。報道のTBSも日テレ・フジ化してしまったのか」

確かに、今週日曜(714日)のTBSサンデイ・モーニングの「風を読む」コーナーはジャーニーズ喜夛川さんの死去についてだった。日ごろは政治・経済・世相を鋭くえぐるコーナーが国政選挙中、内外とも問題山積の中である。私は肩透かしを食った思いである。

他方、朝日新聞『日曜に想う』欄の「民主主義の靴磨きの時だ」(福島申二・編集委員)は安倍首相に対する厳しい視点で書かれており選挙戦中盤にふさわしい主張である。

 

映画『新聞起者』は政権の暴走に切り込みかつ、日本のメディアに対しても警鐘を鳴らす映画である。(吉川春子)

 

 

 

 

2014年8月 4日 (月)

日本母親大会 分科会詳細

 

60回日本母親大会№28分科会、<日本軍「慰安婦」問題を若い世代に語り継ごう>をテーマに

823日神奈川・横浜で催された日本母親大会。集団的自衛権行使を「閣議」決定して日本を戦争する国にと暴走を続ける安倍政権に対し、草の根から行動しようと決意のみなぎる大会となりました。

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 2日目には38の分科会がもたれ、ジェンダーゼミナールは<日本軍「慰安婦」問題を若い世代に~>の分科会に参加しました。

NHKディレクターとして1990年代に多くの「慰安婦」問題をテーマとした番組をつくり、現在はアクティブ・ミュージアム<女たちの戦争・平和資料館>館長として「慰安婦」問題の解決に取り組んでいる池田恵理子さんを助言者に、230人が活発に討論。

池田さんは「慰安婦」問題企画が、NHKの職場でまったく通らなくなった時点で、“ビデオ塾”をたちあげ、家庭用カメラでさまざまな記録にいどんできました。その一つ「カン・ドッキュンさんの記録」DVDを会場で写しながら、〝人生被害“といえる被害者の一生を台無しにする「慰安婦」被害、それが安倍晋三らによって教科書からも消され、メディアが全く取り上げない中で、私たちが事実を知らせること、知れば決してあとには戻れない問題であることだと語りました。

ゼミからは棚橋事務局長が、昨年ナヌムの家のハルモニ3人を迎えて、若い世代に事実を知ってもらうため開いたシンポジウムで、若ものが「慰安婦」は大人の女性の問題と思っていたが、自分よりも若い少女であったことを知って驚いたなど、事実を知らせることの重要性を話しました。

 福岡・具島さんは語り部としてのこの間の活動を報告。福岡のお寺で金曜夜に開かれているテラ・カフェ9条。弁護士が核となり、次にどんなことを知りたいか、学びたいかを出し合って次回企画を決定。「慰安婦」問題では38人もの参加で、狭い部屋は満杯に。マスコミの記者なども気軽に出入りするので、毎日新聞系列のテレビで語り部活動が紹介されたことを紹介。さらに6月新婦人福岡でナヌムの家を訪問、日本大使館前の水曜日デモの場所に行ってびっくり。およそ1000人の中・高生が歴史クラブとして自主的に参加。彼らと日本の学生がともに話し合えるよう、みんな事実を知らよう、語りべになろうと訴えました。語りべした福岡・中間市で、決議が採決できた朗報も報告しました。

 宮崎さんは母親大会デビューだと会場を笑わせながら、カメラマンの夫がナヌムの家のハルモニたちにカメラは回せないと断わられ、自らカメラを回し記録を制作した経験を話し、さらによい作品をめざす決意を表明。

 愛知・水野さんは「慰安婦」をテーマにした歌を募集し、その歌で街頭や集会で訴えていること、東京・後藤さんは紙芝居を休憩時間に披露し、母親大会後の申し合わせ要請行動に毎年NHKに要請している五十嵐が、この間のNHK会長と2人の経営委員罷免の運動の状況を報告するなどもあわせ、会場からさまざまな取組みが話されました。

 愛知で行っている水曜行動で、ある女子学生から「立派な職業ですよね」と反応されたがどう考えたらいいのか、知人に話したら「解決済みでしょ」と言われた、初めてwamに行ってきたなど率直な討論の場になりました。資料として最新のジェンダーゼミ「ニュース」が配布され、地方の会員とも交流でき、新しく5人が入会しました。

この分科会の申し合わせは、以下のようになりました。

1、 政府に「慰安婦」被害の真相究明、被害者への謝罪と賠償、次世代へ語り継ぐための教育を求めましょう。

2、 問題解決を求める意見書を上げるよう地方自治体に働きかけましょう。

3、 戦争の残虐さを、加害・被害の歴史をあわせて語り継いでいきましょう。

4、 マスコミに、日本軍「慰安婦」問題の真実を報道するよう求めましょう。

5、 「慰安婦」被害者をおとしめ、民族差別を主張するヘイトスピーチを、法律で禁止させましょう。

6、 性の大切さや性暴力の被害について、若い世代とともに学びあい、女性の人権についての意識を深めましょう。

7、 「慰安婦」問題の実態について、DVD・書籍・紙芝居・歌、「資料展」など、様々な方法で多くの人達に知らせましょう。自分のできるところから行動しましょう。

                              五十嵐吉美・記

 

 

  分科会の会場は、補助椅子を出しても足りないくらいの参加者で埋まりまた。

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  助言者の池田さんが用意した故姜ドッキョさんの最後の日々のDVDを観る

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  討論で発言する事務局長の棚橋さん

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  同じくジェンダー役員で、福岡から参加の具島さん

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   参加者にはジェンダーニュース17号も配布されました

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ジェンダーニュース17号ができました

 

  毎日暑い日が続いています。

  その猛暑の中、日本母親大会が神奈川のパシフィコ横浜でありました。 

  ジェンダーゼミからも大勢が参加。

  3日に行われた「日本軍『慰安婦』問題を若い世代に語りつごう」の分科会では、wam館長の池田理恵子さんを助言者に会場に溢れんばかりの240名の参加者で、会場は熱く盛り上がりました。  

   母親大会 日本軍「慰安婦」問題を若い世代に語りつごう の分科会

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  ニュース17号ができましたのでアップします。

  会員の皆様のところにはすでに届いていると思います。

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