フォト

最近のトラックバック

2024年3月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            
無料ブログはココログ

« 2020年12月 | トップページ | 2021年3月 »

2021年1月

2021年1月 9日 (土)

2021年の年頭に民主主義の危機について考える

 豪雪のニュースを聞くたびに雪国の生活の困難を思う。今年は特に記録破りの雪に見舞われている。都会はコロナのパンデミックがいよいよはげしい。そして、政治は厳しく弱者にやさしくない、とんでもない2021年幕開けである。

 

Photo_20210109124702

(新年早々ぴたりと門を閉ざす六義園)

 

       トランプ氏が扇動、米連邦議会議場が占拠される、

2021年1月6日、トランプ氏の支持者が米連邦議会本会議場に乱入し一時占拠するという前代未聞の事態が起きた。当日は米大統領選の結果を確定させる連邦議会の上下両院合同会議が行われていた。ホワイトハウス近く数千人の集会が開かれトランプ氏自身が「不正選挙が行われた」「勝利が盗まれた」と主張し、集会参加者に「議事堂に向かうんだ」とそそのかした。

この日は米国大統領が正式に決まる手続きの進行中でバイデン氏の当選を公式に認定する日である。民主主義の殿堂で銃が発射され4人が死亡、逮捕者が68人も出た。審議は中断されバイデン氏の正式当選確定は翌7日未明に持ち越された。

この事態にオバマ、ブッシュ、クリントンの歴代大統領が批判、また、JRモルガン・チェースやブラックストーン・グループ、ゴールドマン・サックス・グループ等ウォールストリート街首脳もこの暴挙を非難した。遅きに失したとはいえ、ツイッター社はトランプ氏の動画などの投稿が同社規定に違反したとしてアカウントを12時間凍結、今後も規定に反した場合永久に停止すると警告した。フェイスブック(FB)と、FB傘下の写真共有アプリ、インスタグラムのアカウントを無期限に凍結すると発表した。トランプ氏はSMSを使ってフェイクニュースを発信し続けた、と言える。下院議長はトランプ氏を危険人物として罷免を求めている。

英国のジョンソン首相もいち早く「恥ずべき行動」と批判したことに続き独、仏、中国、インド等他国からも非難が相次いでいる。日本政府は音なしの構えである。

 

     日本の民主主義は?

在任中から批判的だった欧州等に比べ安倍内閣は逆にトランプ大統領と親密な関係を築いてきた。来日時に最大級のおもてなし、武器を爆買いもした。

その安倍総理は政権を去った後も、「桜を見る会」前夜のホテルでの後援会の会食について検察から事情聴取を受けた。秘書にすべてを押し付け自分は涼しい顔で国会を歩いている。日本と比べて大統領と厳しく渡り合ってきたアメリカの検察が私にはまぶしく映る。

そもそも政治家になってはいけない人物だったのではないか(ひらかわかつみ氏)」といわれている人物のレガシーが退任後も国民を苦しまる点では安倍前総理もひけを取らない。

まず、新型コロナウイルス・パンデミック対策(愚策?)。

〇専門家の意見も聞かず文科省の反対も押し切って小中高等学校を全国一斉に全面休校した。その後遺症は計り知れない。

〇評判のあまり良くないマスクを超スローで全国民に配布、

〇ステイホームでペットと戯れる動画配信。危機が襲っているのに責任者がゆったりしていていいの?…。

半面、コロナ感染予防対策として必要な対策をしなかった。

〇PCR検査で陽性者を判別し隔離するという、世界各国が全力で行っている基本中の基本対策を日本はさぼり続けている。実施率は世界151位!その“後遺症”が菅内閣にも引き継がれている。無症状の人が闊歩し感染を広げている、日本。

〇ワクチン接種が欧米で始まっているのに、日本は2月末!までに接種開始を目指す由。英国ほかの国で昨年から始まっているワクチン接種、日本は準備が大幅に遅れている。

〇オリンピック開催に気を取られたパンデミック対策の数々の遅れ…。結果コロナウイルス感染拡大に拍車をかけ、医療崩壊が現実のものとなっている。医師会幹部が悲鳴に近い記者会見を何度も行っている。

 

      安倍総理の負の遺産に決着を

安倍前首相は桜を見る会について国会で質問されて118回もうその答弁をした(衆議院調査局の調査による)。「除夜の鐘は煩悩の数だけ突くといわれているがそれを上回るうそを国会で堂々と発言した」(久保田上田市議)、国権の最高機関の国会を侮辱し貴重な審議時間を浪費させた悪影響は計り知れない。民主主義の否定である点で形は違ってもトランプ氏と同等ではないか。

「桜を見る会」の前日夜に開催された懇親会をめぐる問題で、安倍前総理大臣が不起訴になったことについて、安倍氏を刑事告発した市民グループが「重大な事実誤認があり著しく不当だ」として検察審査会に審査を申し立てた。「首相を辞任した理由は病気じゃなくてこっちだったのか、と思ってしまう」のは千葉市の投資運用会社幹部の男性(41)一人ではないだろう。検察審議会は起訴相当の結論を出すべきである。

 

2019年夏当時の安倍首相、菅官房長官の肝いりで参院選・広島選挙区(改選数2)で当選した自民党の河井案里氏、彼女の公職選挙法違反事件で、関与を疑われている夫の克行氏(前法相、衆院広島3区選出)ともども「国会議員として絶体絶命の窮地」(自民幹部)にいる。

モリカケ問題も決着はついていない。公文書偽造を強制して真面目な公務員を死に至らしめたことも妻が裁判に提訴したがどんなにつらかったことか。裁判所の威信にかけて内閣が公文書偽造を権力で行った事件を裁かなくてはならない。

安倍氏はこれだけのことをしでかして責任を取らず総理を逃げるように辞任し、しかし国会議員はやめないのだという。庶民感覚では118回も国会でうそをついたことだけでも恥ずかしくて面を上げて国会の廊下は歩けないはずである。

 

      国民の責任は重い

 

この安倍総理を官房長官として支えてうその答弁をそのまま鵜呑みに答弁したことについても反省しない人物が、前任者の政策全般を引き継ぐと公言して後釜に座っている。

この点は、とんでもない大統領をともかく苦しみ、傷つきながら4年で交替させたアメリカの方が民主主義がまだ健全だとは言えまいか。

8年近くも政権の座に留まらせ、その後も同じ類の人物が後継者に座り支持率もそこそこ与えてきた日本国民。

労働者のストライキはほとんど起きなくなって久しい日本。Black Lives Matteの大規模なデモを全国各地で起こし抗議したアメリカ国民を仰ぎ見るようだ。

でも、日本も捨てたものではないとも思う。検察庁法を不当に改正して検察官を定年延長し好みの人物(権力者に忠実な)を検事総長に据えようとしたとき、国民の間から大きな反対運動が起きた。検察人事介入計画がとん挫したときが安倍総理辞任劇のスタートだったのではないか、と今思う。

 

Photo_20210109124701

(年末にいただいた梅の枝に花が開く、窓の外は6時過ぎなのにまだ明けない)

 

コロナで私たちは多くを失いながらもいろんなことを学んだ。社会を支えているエッセンシャルワーカー達・看護婦、医師、保母、教師、介護士、交通機関の運転手、保健所、職安、生活相談窓口等々の公務員労働者。思えば1980年代日本に行政改革の嵐が襲った。国地方の公務員の数を減らし、公務を民間委託し安上がりの公務がもてはやされた。病院、保健所の統廃合が嵐のように行われた。そして1990年代初め市町村大合併で自治体(市町村)の数を半分以下にして、地方公務員と地方議員の数を劇的に減らした。公で担った仕事を私企業の仕事にされ儲け口として与えた。

今、コロナ禍対応のために必要な公務員数は確保されているのか。コロナ対策で悲鳴を上げているのは保健所だけではない。

行革推進を無責任に進めた人々に、今猛反省してほしい。それを見抜けなかった国民、被害を受けているのは彼らである。そうした政治を二度と行ってはならないのだ。

 

また、公私を問わず外出禁止令が出てもでも、命がけで働かねばならない人々。彼らは報酬その他の面で十分な待遇を受けているのか?

行革の過程で多数生み出された非正規労働者達。解雇されるとたちまちホームレスに直結するような不安定な人々が少なくない現状。

一方ではコロナ禍でも株価は値上がり利潤をむさぼる人々がいる。こうしたゆがんだ社会に本気でメスを入れなくてはならない。

コロナはワクチンの普及で終息すると予想・期待されている。コロナ後の世界はこれらの教訓を踏まえた新しい社会にしなければならない。今年は総選挙の年である。

政権への批判の目を厳しく向け、弱者を制度的に生み出す社会を本気で変えてゆかねばならない。(吉川春子)

Photo_20210109124703

(1月4日 天祖神社、東京文京区。正月なのに参拝客がほとんどいない)

 

« 2020年12月 | トップページ | 2021年3月 »