フォト

最近のトラックバック

2018年10月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      
無料ブログはココログ

« 英国女性参政権獲得百年と、日本の女性政治参加の現状~エメリンパンクハーストを訪ねて     | トップページ | 女性参政権獲得100年のイギリスを訪ねて、その3 »

2018年6月28日 (木)

女性参政権獲得百年、イギリスの旅その2

  過激な女性参政権獲得運動を知る旅

 

「英国の女性参政権運動は、穏健派「女性参政権協会全国同盟」(NUWSS)と戦闘派「女性社会政治連合(WSPU)の2大ライヴァル組織が相互に影響をうけつつ運動を織りなす」(川村貞枝他『イギリス近近現代女性史研究入門』)。

*「女性参政権協会全国同盟」NUWSSNational Union of Womens Suffrage Societies

*「女性社会政治連合」WSPU(Womens Social and Political Union)

 WSPUはサフラジェットと呼ばれ(揶揄され)、過激な行動もあえて辞さず女性の参政権を!と世論に訴え続けた団体である。その功罪は今も研究者の間では評価が分かれている。

 命がけで女性の人権のために戦った100年前の異国の女性達の意気込みに、現在女性の人権のために活動している私は、脱帽したのである。

Photo_8

(写真・サフラジェットの旗の前で、水野、吉川―元全国労働運動史博物館)

Wsru

(写真・WSPUのメンバーはこのタスキをかけ胸にシンボルマークを付けてデモ行進した(吉川の洋服に掛ける)

Photo_6

(写真は・タスキをかける江パンクハースト夫人) 

 今回私の参加した旅行はいわゆる過激派(WUSP)の運動をたどる旅であった。それは中村久司氏(著書「サフラジェット英国女性参政権運動の肖像とシルビア・パンクハースト」大月書店)が同行し、イギリス女性参政権獲得に至る歴史について詳しい解説付きであった。

 

  パンクハーストセンターを訪問

Photo   

 

Photo_2

(写真上・1903年この居間で「女性社会政治連合スタート、写真下・パンクハーストセンター所長と)

Photo_7

写真・パンクハースト母娘が住んだ家

 

68日(金)午前中私たちはマンチェスターのパンクハーストセンターを訪問した。この日は休日だがセンターの責任者が私達を迎えてくれた。

1903年にパンク・ハースト(1858-1928)は、このこじんまりとした家の居間で、娘2人(長女のクリスタベル、次女のシルビア)と数人の同志とともにWUSPを立ち上げた。

エメリン・パンクハーストは両親の意向で当時(19世紀)としては珍しくパリのエコールノルマルに留学、十分な教養と知識を身に着けた。20歳で24歳年上の弁護士リチャード・マースデン・パンクハーストと結婚して13女が生まれた。夫は女性参政権運運動の支持者であったが、1898年に死亡し、エメリンはその活動を引き継ぐかたちで1903年に政治組織を設立したのだ。

 

 

 

Photo_3

Photo_4

(写真上・パンクハーストセンターの看板、写真下・パンクハースト夫妻の写真)

映画も描いた、過激な女性参政権獲得運動

昨年日本で公開された『未来を花束にして』はこのエメリン・パンクハースト率いるWUSPの過激な活動を一部フィクションを交えて映画化したものだ。エメリン・パンクハーストには女優のカトリーヌドヌーブがふんした。

(写真・映画「未来を花束にして」のジャケット、右端の女性がカトリーヌ・ドーブ扮するエメリン・パンクハースト)

Photo_5

私は行きの飛行機の中で中村先生の著書を読破していった。イギリスの上流階級に属する女性達が中心になってかくも過激な行動が全国に広がっていったことに目を見張った。公共建物の窓ガラスの破壊、郵便ポストへ火を投げ入れ放火、そして逮捕されると断食で自死を辞さないそうした戦いを多くン女性が展開していった。

学校にも通い教養あるある女性達、服装もペチコートにロングドレス、髪には帽子をかぶった上流階級の女性達を過激な行動に走らせた参政権獲得運動は、日本のこの時代の女性の地位、社会の認識からは到底考えられないものだ。

しかも官権の弾圧も過酷である。女性達を乱暴に逮捕、投獄し、彼女たちがハンガーストライキに出ると、無理に口をこじ開けて食物を胃に流し込む。しかし殺さないうちに釈放して体力の回復を待つ「猫・鼠法」の施行する等、容赦しない。私はイギリス女性のイメージが変わった。

« 英国女性参政権獲得百年と、日本の女性政治参加の現状~エメリンパンクハーストを訪ねて     | トップページ | 女性参政権獲得100年のイギリスを訪ねて、その3 »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/584638/66878480

この記事へのトラックバック一覧です: 女性参政権獲得百年、イギリスの旅その2:

« 英国女性参政権獲得百年と、日本の女性政治参加の現状~エメリンパンクハーストを訪ねて     | トップページ | 女性参政権獲得100年のイギリスを訪ねて、その3 »