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2017年7月14日 (金)

映画『ヒトラーへの285枚のはがき』

 

ドイツと日本、彼我の国民の差は大きい!

 

 ヒトラーへのレジスタンスとしてミュンヘン大学学生による「白バラ」運動が知られている。大学でナチス批判のビラをまきゲシュタボに捕まり、裁判にかけられ死刑判決、即日処刑される兄弟の物語である。

新宿武蔵野館で7月14日鑑賞したが、上映中のこの映画は、平凡な労働者の夫婦が愛する息子の戦死によって人生の希望が打ち砕かれ、ヒトラーに対する怒りに目覚め、ベルリン市民にそれを知らしめる葉書作戦に立ち上がる物語である。

この種の映画がひっきりなしに制作され海外(日本)にまで輸出されるドイツ。ドイツ市民がヒトラーに無抵抗ではなかったというこの話が教科書にも掲載されてきた。70年を経てもファシズムに対する反省を心に刻み次世代に伝えようとする国民に敬意の念を禁じ得ない。

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(「ヒトラーへの285枚の葉書」ジャケット)

ひるがえって、戦前の治安維持法をほうふつさせる共謀罪法がつい最近成立し、引き続き戦争放棄の日本国憲法を一気に改正しようとする安倍首相が高い世論の支持によって支えられて日本とは、いったいどんな国民によって構成されているのか?

願わくは、やっと下落しかけている内閣支持率が下がり止まらず、消費税率並みの8%に近づくことを!そうでなければかつての同盟国(ドイツ)に顔向けできないではないか。

 

<ストーリー>

 

フランスがドイツに降伏した1940年6月、ベルリンの古めかしいアパートで暮らすクヴァンゲル夫妻(オットー&アンナ)のもとに最愛の一人息子ハンスが戦死したとの通知が届く。アンナは「生きていてもしょうがない」と悲しみのどん底に沈む。ペンを握りしめたオットーは「総督は私の息子を殺した。あなたの息子も殺されるだろう」とヒトラーへの怒りを葉書に書く。そして妻のアンナとともに公共の場に置いて立ち去るという活動を繰り返すようになる。

 ゲシュタボがポストカードをばらまくレジスタンスの捜査に乗り出す。犯人はカードの文面から戦争で我が子を失った父親ではないか、住処はアレクサンダー通りにあるはずと推測するが複数の路面電車を乗り継いで移動し、決して指紋を残さないので犯人を絞り込めない。ある日ゲシュタボ幹部は部下が誤認逮捕した賭博好きの男を釈放するが、上司に批判されて、結局自殺に見せかけて射殺する。

「ヒトラー政権では暴力が正義に勝つ。加担するな」、「この自由な報道を広めよう。人殺しヒトラーを止めろ」…オットーとアンナは同じ志のもと死刑さえも覚悟して100枚、200枚と葉書を書きつづける。

 こんなことをしても無意味ではないのか。夫は答える「少なくとも自分は体制の「共犯者」ではなく自由で居られる」。まっとうな人間として生きたあかしになる、と。二人はゲシュタボに捕まり、斬首される。かくすればかくなるものと知りながら…息子の戦死が彼らをヒトラーへの抵抗をせざるを得ない道に駆り立て、まっとうな人間として生きた。

 映画は「ハンベル事件」と言って第2次大戦中にベルリンで実際に起きた事件である。ドイツ人作家ハンス・ファラダ(18931947)の小説『ベルリンに一人死す』の映画化である。彼は秘密文書を旧ゲシュタボから入手し、ヒトラー時代のドイツでの日常生活を折り込み小説を執筆、書き上げて3か月後に死去した。小説は60年経って英訳され、英米でベストセラーになり、2016年独・仏・英合作で映画化(英語)された。

 

今年の7.7(盧溝橋事件勃発)を北京で迎える

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(写真・北京は高層ビル建設ラッシュ2017.7.7吉川撮影)

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(写真・いたるところで目に付く、健康作りに熱心な敦煌市の市民2017.7.7吉川撮影)

 

私は77日、参議院協会の中国への研修旅行で北京に滞在していた。この日は80年前、盧溝橋事件が勃発し日中全面戦争に発展した日である。中国では日本の侵略戦争で重大な被害を蒙っており忘れがたい日である日本では知らない人の方が多い。

私は今回の中国旅行で受け入れ団体の「国家発展・改革委員会」の中央、地方幹部と何回も会談し、78日にはシンポジューム”幸せ社会実現のために“に参加した。その際、中国側の幹部が繰り返し口にした言葉、「戦争がなければ中国はもっと発展できる」が私の心に残った。NHKニュースは尖閣諸島で中国が無法を繰り返していると報じており、一触即発、の状態にあると国民は錯覚しそうである。

78日、帰国当日午前中に行われたシンポジュームでは、「中国は認知症が4千万人いる。自宅介護を政策と方針とするが態勢が整わない。日本の進んだ介護制度に学びたい」と発言した専門家がいた。日本の10倍、13億の人口を抱え経済発展は目覚ましい中国だが矛盾もいっぱい抱えている。国民の生活向上と国の経済発展のために戦争は絶対避けたいのだと私には伝わった。

私達と会談した幹部はみんな若かった。この人々の父親・母親、祖父母は戦争中日本にどんな目にあったのか、そのことを子や孫の世代は伝え聞いているだろうか。

今日はフランス革命記念日(パリ―祭)、そして「独仏再び戦わず」がEUの精神である。「日中不戦、日中友好」が真のスローガンになってほしいと痛感した、旅であった。(713日ノーベル賞受賞者劉曉波氏が死去した。彼への対応について国際社会の批判がたかまっている。人権問題は中国のアキレス腱である)

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(写真・鳴沙山・ゴビ砂漠(敦煌市2017.7.𠮷川撮影)

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