フォト

最近のトラックバック

2017年10月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        
無料ブログはココログ

« 2016年8月 | トップページ | 2016年10月 »

2016年9月

2016年9月28日 (水)

NHK朝ドラ「とと姉ちゃん」と、「暮しの手帖」

Photo

暮しの手帖編『戦争中の暮しの記録』(昭和48年8月10日発行 第5刷)

 

ほとんど毎朝見てきたこのドラマも最終章に入った。明日から旅に出るのでここまでの感想を記したい。

「暮しの手帖」の編集長の花森安治氏はよく知られているが、私は社長の大橋鎭子さんってどんな人だろうと思っていたが、今回は彼女が主人公のドラマである。



  私と「暮しの手帖」

共産党の「女性の広場」創刊よりずっと前から私は「暮しの手帖」を購読していたので、影響を少なからず受けた。同誌のお料理は作りやすいし、調味料の分量どおりに作ればおいしい。また、快適な暮らしをするためには家具も、洋服も、電気製品も一定のお金がかかる。安ければいい、というものではない、という事も学んだ。

また、NHKドラマでも何度も出てくるセリフ「女性の役に立つ雑誌」であるが私は、平塚らいてうも、ココ・シャネルも「暮しの手帖」の伝記で読んで好きになった。すばらしい写真とともに記事が載るので、“らいてう”も“シャネル”にも縁がなかった私でも引き付けられた。その後シャネルの人生に深く興味を持つようになった。ただ、買えたのは空港の免税店で売っている「シャネルの5番」くらいのものだが……。

パリ在住のエッセイスト増井和子さんのステキな写真と記事がたのしみだった。増田さんはジェンダー平等ゼミナールで知り合った具島順子さんの実のお姉さんであることを、最近知った。

さくら・さくらんぼ保育園の園長の斎藤公子さんの素晴らしいぬいぐるみの写真も「暮しの手帖」が紹介した。

 

NHKがドラマで描いていない事がある。「暮しの手帖」がテレビ番組のワースト・テンを読者から募集して発表したことがある。民放のいくつかの番組を抜いてワースト・ワンはなんと、「NHKの7時のニュース」であった。この雑誌の読者層の知性、教養を示しているのでは、と私は思った。同時に、当時まだマスコミに対する不信感がなかった私は、この記事にびっくりした。多くの記事が心に残っている中でこれは特別強い印象として残っている。



  商品テストと広告

「暮しの手帖」の商品テスト(これは花森編集長の提案で始まったとの事だが、ドラマでは“とと姉ちゃん”が提案したことになっている)に、私はかなり影響された。食器洗い機はその最たるもので、買ったことがない。「手で洗えば20分程度で済むものを1時間もかけて、騒音をまき散らし、洗剤も使う。場所も取る」という評価に納得したから。

ドラマの中では自社製品を酷評された電器製品のメーカーが強く反発する場面も出てくる。また、広告を取らないで雑誌を出すことが経済的にもかなり行き詰まる。

社長の“とと姉ちゃん”が編集長に内緒で広告を載せ、わかった時、編集長は社を去ろうとする。広告を取らない事が「暮しの手帖」の命だからである。

ちなみに日本共産党が企業献金をもらわずに政党活動をしている姿と、私にはだぶって見えた。

政党として、企業に対する批判を堂々と行うためである。雑誌も広告主の意に添わない記事は書けない。今朝も広告だらけの新聞が届いた。ニュース報道と広告主(企業)の利益がどのへんで折り合っているか、心配になる。


  
圧巻は『戦争中の暮しの記録』 (保存版 290頁ハードカバー/850円)

朝ドラの最終章は、編集長が心臓病とたたかいながらまとめ上げる特集号である。

「暮しの手帖」のバックナンバーはすべて捨てたが、この1冊は私の手元にある。写真が何枚も載っている中で最も胸を打つのは、「若き日よ ふたたびは かえらぬものを」の見出しと共に女学校の教室風景である。女生徒が机の上に鉄兜を置き、おおきな赤十字マークの付いたかばんを机の端にかけ、別のカバンから何かを取り出そうとしている。もんぺ姿のうつむき加減の美少女が真ん中に映っている。また、左のページは高校(男子)の授業風景で、教壇で教師が授業しているが、幾つかの机には日の丸と出陣した生徒名が書かれた三角錐が置かれている。本来の机の持主たちは戦場に送られていて無人なのである。


  
  花森編集長のことば

●この日の後に生まれてくる人に …これは戦争中の暮しの記録である。1941年12月8日に始まり、1945年8月15日に終わった。それは言語に絶する暮らしであった。人たちは体力と精神力のギリギリまで持ちこたえて、やっと生きてきた。親を失い、兄弟を失い、夫を失い、子を失い、大事な人を失い、それでも生きてきた。家を焼かれ、青春を失い、それでも生きてきた。…しかし、君が何といおうとこれが戦争なのだ。それを君に知ってもらいたくて、この貧しい1冊を残してゆく。…できる事なら君もまた、君の後に生まれる者のために、この1冊をどんなボロボロになっても残しておいてほしい。これが戦争を生きてきたものの一人としての切なる願いである。 編集者

 

「暮しの手帖」、一時は100万部を超える部数を発行していた、という雑誌の歴史を掘り起こしたNHKを私は評価したい。

いろんな制約の中この番組は製作されたであろう。こうした現場の人々の努力が続く限り、NHKに失望しないでいられる。   (吉川春子)

 

2016年9月11日 (日)

第22回「慰安婦」問題とジェンダー平等ゼミナールのお知らせ

 テーマ:「慰安婦」問題解決のために、今、日本のNGOは何をなすべきか
 
シンポジューム

<パネラー>
  川上詩朗 弁護士(「日韓合意に対する弁護士有志声明まとめ」責任者)
  笠井貴美代 新日本婦人の会会長
  吉川春子 「慰安婦」問題とジェンダー平等ゼミナール代表
<コーディネーター>
  大森典子 弁護士、「慰安婦」問題とジェンダー平等ゼミナール副代表


 韓国の元「慰安婦」キムハクスンさんが日本政府を提訴し25年が経ちました。政府は1993年に河野官房長官談話を発し、1995年「アジア女性基金」事業、そして昨年12月、「慰安婦」問題で日本と韓国政府が合意しましたが問題解決に至っていません。国連はじめ国際社会から責任追及の声はやまず、被害者に届く真摯な反省が強く求められています。
 当ゼミナールは2010年に発足し、「慰安婦」問題ゼミナールを20回以上開き、当会メンバーによる全国での講演は100回を超え、日本人の「慰安婦」の調査も開始しています。
 地方自治体から政府・国会に対し「慰安婦」問題解決の要請を求める運動では成果をあげましたが、現在、安倍内閣を支える団体がこれらの決議をひっくり返す「草の根運動」を行っています。
 
 日本女性の人権に深くかかわるこの問題を解決するために何が必要なのか、また日韓合意後日本のNGOの運動方向はどうあるべきなのか、ご一緒に考えましょう。
      ~~~~~~~~   ~~~~~~~
  日時 2016年11月20日 13:00~16:30
  場所 東京・中央大学駿河台記念館
  電話 03-3292-30-1111
 
  最寄り駅
    JR御茶ノ水駅、千代田線御茶ノ水駅より徒歩3分
    都営新宿線小川町駅より徒歩6分
  参加費 : 700円(学生500円)
  当日連絡先

    090-6505-3500(吉川) 090-4227-7478(棚橋)

Photo

« 2016年8月 | トップページ | 2016年10月 »