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« 結審した吉見裁判、草の根から「慰安婦」問題の最終勝利を! | トップページ | 子どもの歴史認識をゆがめる歴史教科書に警鐘 »

2015年11月 1日 (日)

異論を抑え込み、あるいは忖度し規制する動きは危険ーテレビ番組が指摘

     風をよむ

 

 

TBSのサンデーモーニング“風を読む”のコーナーで、姜・東大名誉教授は「カウンターカルチャー(反対論を堂々と展開できる文化)のある米社会は強い」と発言し日本社会の現状を憂いた。

 

最近日本は違った意見を受け入れず、権力的に抑え込む風潮が強くなってきている。権力(国&地方政府)の意向を忖度し、住民の異論を封殺する動きが次々起きている。同番組では次の例が挙げられた。

 自民党の部会で国会議員が、辺野古への基地移転の政府の方針に批判的な報道をする沖縄の新聞2紙を潰せと、発言(吉川・これは権力むき出しの弾圧の脅し)

 憲法・安保法制等について学者・市民の集会を「政治的集会だから」といって会場の使用を拒否した立教大学の例。法政大学に場所を変更して集会開く(小林節教授が厳しく批判)

 文部科学省への檄を掲げたパネルの撤去を主催者が要求(作成の本人が拒否してパネルは展示された)

 安保法制反対の国会デモで演説し、参議院の公聴会でも発言したシールズのリーダーに殺人予告と家族へも危害を加えるとの脅迫状届く(本人が被害届を警察に提出)

 

<各コメンテーターの発言>

 

〇今でさえこんな状態なら、もし不幸にして何か事(テロの発生とか)が起きた時に、「安保法制に問題あった」等と発言しようものなら袋叩きにあってしまう恐れさえある。(今日の抑制・自粛の傾向は)マスメディアの責任が大きい(青木理氏)

 

〇我が国はかつてメディアの自粛から戦争が始まり国民が戦争に加担し、戦争反対が言えなくなった歴史がある。(異論を押さえつける)小さな動きを見逃してはならない。(政権の意向を)忖度する人々がおり、自民党に異論を許さない雰囲気がある。(岸井キャスター)

 

<さかのぼれば「慰安婦」問題の封殺からおかしな方向に…>

 

すでに何年も前から、「慰安婦」問題の講演やパネル展はあちこちで極右及び保守勢力の妨害にあい、自治体も同調してきた。「慰安婦」問題の運動を行ってきた私達はこの事を強く感じ、戦っている。

 

例えば「慰安婦」問題を知らせるパネル展を市役所・公民館等公共の施設では開催はできない。「政治的偏向」を理由として使用を拒否されるからである。

 

講演のテーマが「慰安婦」問題だと分かると会場の使用許可は取り消され、自治体(市・町)の後援も取り消される。

私自身いくつかの公共施設を使った、あるいは行政の後援の付いた勉強会に行ったが、「慰安婦」問題の勉強会を行う場合、主催者の気の使いようは大変なものだった。

 

 <しかし、もうその時はおそすぎた・・・とならないために>

 

私はナチスに弾圧された、ドイツの牧師・ニーメラーの詩を思い出した。

 

共産党員が迫害された

私は共産党員ではないからじっとしていた

社会党員が弾圧された

私は党員ではないからやはり沈黙していた。

学校が、図書館が、組合が弾圧された。

やはり私には直接な関係がなかった。

教会が迫害された。

私は牧師だから立ち上がった。

しかし、その時はもう遅すぎた。

 

*『過去を心に刻み 加害に向き合うー「慰安婦」の視点で巡るポーランド・ドイツの10日間 報告集』(「『慰安婦』問題とジェンダー平等委員会 発行)具島順子(マルチン・ニーメラーの回想録より P27

 

言論・表現の自由について、思えばこの数年、十数年で日本社会が大きく変化したと感じる。

最近1994年製作のNHK ETV特集『従軍慰安婦』を再度見た。看板アナウンサーを使って「慰安婦」問題に切り込む姿勢を示した番組である。こんないい番組をNHKは作っていたのかと感激した。今のNHKには片鱗すらない。

 

慰安婦」問題への右翼の飛び跳ねた攻撃を、韓国や中国の女性たちの問題で日本人には関係ない、と軽視する傾向はなかったか?

 

「慰安婦」問題の偏向、歴史認識否定が、今や友好関係を築くべき日韓・日中を険悪な関係にしてしまった。しかも戦争法案という恐ろしい立法が現実のものとなってしまった、と言えないだろうか。

 

 

 

私は「慰安婦」問題への態度は彼、彼女の、女性の人権問題の理解度のメルクマールと思ってきた。

今やこの問題の軽視が、異論の封殺、知る権利への妨害、しいては憲法・民主主義の否定につながりかねない政治の危険性をはらんでいると思うのは私だけだろうか(吉川春子)

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コメント

吉川春子さんの意見に全く同感です。ナチスの動きに対しての牧師さんの後悔は、確か本多勝一の著作や学者の会での上野千鶴子さんの発言にもあったと記憶してます。姜尚中さんの見解が日本人の多くの意見にならない。ならなくても良いけど、そのために例えば戦争法に反対者でも一旦戦火になれば、俺のような老人・戦争法に役立たない者も原爆ミサイルを敵国が日本の首都や地方都市あるいは原子力発電所に発射すればひとたまりも無い。文化の日に弁護士・河合弘之監督の「日本と原発」を佐倉市で見た。観客も上映委員会も年寄りばかり。せめてもの救いは佐倉市教育委員会が後援してることだ。フクシマのあとでも自民党が多数を占めるニッポン。戦争法も原発も反対の世論を大きくすることだ、と改めて心した。

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