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2015年6月16日 (火)

知っていますか、小学校で歌った「平和憲法の歌」

 

Photo 2

(「女性の自立と政治参加―ある女性参議院議員の歩みとたたかい」表紙・裏表紙)

出版で、子どもの時に歌った歌の歌詞が判明! 

 

この度、『女性の自立と政治参加―ある女性参議院議員の歩みとたたかい』-を出版した。(吉川春子著・かもがわ出版 ☎ 075(432)2868 201571日)第1章は自分史で私(吉川春子)がどのようにして政治家への道を歩むことになったかを書いた 

 

私の小学校は長野県小県郡丸子町立である。子どもの頃の思い出としては小学校で朝礼の度に歌わされた『平和憲法の歌』が強烈に心に残っている。この歌は『信濃の国の歌』と共に朝礼の度に歌ったので、大人になっても曲も覚えている。『君が代』は歌ったことはない。 

 

 うろ覚えながら記述した不正確な『平和憲法の歌』の歌詞を、第2校ゲラ校正の段階で、かもがわ出版の三井隆典さんが元の歌を探し当ててくれたのだった。これを見て私は3番まで思い出した。著書には紙面の関係で1番のみ掲載したが(P30「父親の時代との確執」)、ここには歌詞を全文記す。 

 

一、 海原の 翠(みどり)の中に

永久(とこしえ)の平和希(もと)めて

新しき 國生れたり 若き力 我等この手に

共に起つ 我が祖国 

 

二、 大空の 輝く町に

うち靡(なび)く 勤労の旗

歓びは 世界の友と 共に分ち 同じ思想に

燃ゆるなる 我が祖国 

 

三、 山川の 清けきほとり

花開く 文化の朝(あした)

豊かなる 土に育む 愛の心 廣く遍(あまね)く

美はしき 我が祖国

 

(「新日本の歌」 土井一郎作詞・福沢真人作曲) 

 

私は『平和憲法の歌』と思い込んで歌っていたが、『新日本の歌』が本当だということらしい。また、長野県は海なし県なので、冒頭「海原の…♪」で始まるこの歌はおそらく長野県だけでなく他の県でも広く歌われたものであろう。 

 

「新日本」という言葉がこの当時の流行語であったと思う。「古い日本」と別れを告げて、戦争や人民弾圧を決別して新しい日本をつくるという意気込みが伝わって来る歌だ。日本国憲法、教育基本法等、子どもたちを平和な日本の担い手として育てるという意気込みがこの歌から伝わる。 

 

 しかし少し前まで政府の中国侵略の先棒を担ぎ、満蒙開拓団で義勇兵として大勢の教え子を満州(中国東北地方)に送り出して、命を失わせた信濃教育会。取り返しのつかない過ちを犯した長野県の教育界の責任を問われることはなかったが、この「新日本の歌」を朝礼ごとに児童に歌わせた当時の先生の胸中は如何に?今となっては、知る由もない。

Photo_2Photo_3

写真は、紫陽花の美しい六義園で(東京都文京区),2015.6.17映す

 

 

 

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コメント

昭和25年頃かとおもいます。
東北の寒村で疎開していた頃に聞いた歌です。
やっと、この歌に辿りつきました。

おぼあ

憶えてます。一番だけならソラで歌えます。小学5年生でした。「新しい憲法のもとに、平和な國がスタートするんだ」と希望に満ちた少年でした。

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