なぜ?日本軍「慰安婦」問題は解決しないの?
5月23日(土)13時より、新婦人群馬県本部主催で、日本軍[慰安婦]問題第4回学習会が開かれました。会場のぐんま男女共同参画センター大研修室は参加者は101人で、準備した資料が足りなくなる大盛況でした。参加者の感想文が送られてきましたので、以下にご紹介します。
〇Aさん
戦争とは人間が人間でなくなってしまう恐ろしいものだという事…中国戦線に行った日本兵士の証言では強姦しなかった兵士はいない、何をやってもかまわないと恐ろしい事をしてきた…。私の亡父も中国で豚を盗んだ話はしたが強姦のことは言えなかったかとおもうが。なぜ今「慰安婦」なのか、新婦人内部の女性たちの中にも詳しくは知らない人達もいるから学習してゆくことが必要。現代史の学習に力を入れてはどうか…。
(話は)大変ショックでした。私の父はフィリッピンに行って戦死した。早く戦争をやめていたら父は死なずに済んだのではないか。吉川先生の話にあったが今まで日本は被害者だと思っていた、しかし加害者でもあったのだ…という言葉にドキッとした。私の中にずっと前から、何の根拠もなしに、朝鮮人を違和感を持ってみることが正直あった。
同じ女としてこの「慰安婦」問題は共通認識として理解できるが、日本人にも「慰安婦」がいたはずだが誰も名乗り出ない。自分のこととして考えようとする上で、日本人も同じ(慰安婦の)被害者として意識することは重要だ。とてもつらい事だけれど、自分の問題として考えることを今日からの課題としたい。
朝鮮への反感が植えつけられている、この事を掘り下げていくことが必要ではないか。
〇Cさん
ジョン・ダワーの『敗北を抱きしめて』を読んだ。終戦後、お国のためといわれて米兵のための慰安所が設置された事を知った。日本女性は誰も名乗りを上げなかったので知らない人が多い。何故言えなかったのか、なんとなくわかる気がするが日本でもあったことを知らせてゆけば、また違うかなと思う。
〇Dさん
本や映像だけでなく、直接当たった方の話が聞けたので一番よかった。今の首相の歴史認識の間違いが、どの問題にも根本にあるという事がよく分かった。
〇Eさん
吉川講師の、議員を辞めて一番の心残りは「慰安婦」問題であるとの言葉に深い感銘を受けた。(加害国日本の女性であり、国会議員である)
史実に基づいた話で、漠然としていたことがいろいろ明らかになった。実際に「慰安婦」として被害にあった方が実在しているのにそれを認めない政府に怒りを覚える。戦争しない、人道支援で信頼される国でありたいと思う。
〇Fさん
映像と資料で分かりやすかった。人権感覚のしっかりした人を政治家に選んでゆく、国民の成長がなければ解決しない問題だと思った。追加の話大変良かった(「慰安婦」問題に取り組んだきっかけ、日本の加害など)ありがとうございました。
〇Gさん
関連年表に沿った分かりやすい話だった。日本だけでなくドイツでも女性の被害があったこと、日本女性が名乗り出ていない事を初めて知った。日本の場合、全国民が戦争に加担していたのでそれを被害と思わなかったのではないかと思う。日本の女性議員を多数にすることがこれからの日本を正しい方向に導けるのではないかと思う。
加害責任を教育の中でしっかり取り扱うべきだと思う。
〇Hさん
ニュースなどで「慰安婦」の言葉を耳にする度によく理解していなかったが、今日の勉強会で理解できて大変良かった。ありがとうございました。
(吉川が出席した)京都の母親大会分科会に参加、一昨年の伊勢崎の講演会にも参加した。「慰安婦」問題は現在のDVにつながっていると思う。男尊女卑がいまだに日本には起きている。今日も内容がよくわかり勉強になった。
〇Jさん
「慰安婦」問題を否定的にと荒れる政治家、右翼、(地方)議会や行政の動きに怒りを覚えるが、吉川さん達の運動と全くかみ合わない、対話が成立しないことに不安を感じる。
日韓関係が最悪である背景にはアメリカの圧力もあるのでは? 感情的にさえなっている韓国の動きとアメリカの対日、対韓政策との関係を知りたい。
〇Kさん
「慰安婦年表」がとても参考になった。
〇Lさん
知っているつもりであったことのあいまいさを感じさせてくれた、とても具体的な話だった。特に日本人「慰安婦」の事について、はっとさせられた。私の頭の中に「慰安婦」というと韓国の方たちのことしか入っていなかったのに気付いてはっとした。日本人「慰安婦」の問題にもむきあってゆくことの大切さを教えてもらった。
〇Mさん
「慰安婦」問題は朝日新聞で「虚偽」だったと書いてあること(2015年8月4-5日付け)がよくわからなかった。「慰安婦」が本当にいたのになぜ謝るのか?という事が吉川さんの話を聞いて納得した。
ドイツでは戦争のことをきちんと子どもに教えているのに、日本では教えていない事は問題だ。「慰安婦」のことを日本の兵士がやったことを忘れてはならない事だ。きちんと解決していくことが大切であると吉川さんの話を聞いて強く感じた。
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