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2014年5月

2014年5月31日 (土)

国会に女性が増えると何が変わるのか

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(空色の紫陽花が好きだ。そして懐かしい茱萸・ぐみ も実った)

女性が増えると何が変わるのか 女性政治家は女性を代表するのか

 530日上智大学で、文科省の科研費を受けて調査・研究している「女性国会議員の質的代表性に関する実証的研究(代表・上智大学 三浦まり)」に属する東京、神奈川、京都の大学の女性教授6人からインタービューを受けた。

日本の女性の国会議員の比率は世界でも異常に低い。なぜなのか?そして数少ない日本の女性国会議員がどんな活動をしたのか。それは女性の政治参加にどのように役立ったか、と言う事を聞かれた。

3時間半ほどいろんな角度から質問されて、私は改めて自分の政治家としてたどった道を振り返る機会となった。主な質問は以下のようなものである。

{政治家になるきっかけ}

党から要請で八潮市議会議員及び参議院議員に立候補する際、どのような思いで決断したか

 

{国会議員としての活動}

自身が推進したいと思っていた政策。(吉川の場合)労働法制や人権に関する立法活動に積極的に進めたが、実現した要因。逆に実現できなかった政策はどのような障壁があったのか

 

{職の経験}

○参議院環境委員長、PKO特別国会理事、議運理事当歴任した。役職に就いた事で可能となった事としては何か。

○女性議員の超党派組織・婦人議員懇談会の世話人にかかわった経緯と成果

○党内で中央委員等様々な役職についたが影響力を発揮できたと考えるか

{女性議員としてのキャリア}

○国会の役職、党の役職に就任するにあたって女性であることで不利益を被った事はあるか。それとも女性である事で得をする事もあるか。

○政治のやり方が男性中心の視点や慣習からつくられていて、女性にとってはリーダーシップを発揮する障害になっていると感じたことはないか

○党の女性政策はどのように策定され、どのようにかかわりをもったか

○共産党は他党と比べると多くの女性候補を擁立しているが女性議員を増やすのにはどのような支援が必要だと考えるか。

○女性団体や女性関連政策に関する市民団体業界団体でどのくらいの頻度で意見交換の場を持ったか

 

{女性議員としての意識}

女性政治家は男性と違う価値観や感性、視点を持つと考えるか。

○政治家になってから女性であることの意識は強まったか。弱まったか。

○政治家として「女性のために行動している」と意識したか。逆に女性だけの代表とみられないために注意を払ったか

○女性の声を代弁する時、その「女性」とは主婦(生活者)を念頭に置いたか。それとも働く女性か

 

(吉川コメント)

 女性議員が増えれば政治がよくなる、とは単純に信じていないがしかし女性の政

策決定の場への進出があらゆる場で遅れている日本。その最たるものが政治家であ

り国会議員である。もっと多くの女性たちが国政の場に出られなくては民主主義と

は言えないだろう。

女性なるがゆえに選挙に出られない、という事が日本ではまかり通っている。その

点では共産党は女性の候補者が他党よりぬきんでて多い。そこにもこの日のイン

タービューの関心が集まった。同時に、共産党が選挙で当選するためのバリアーは

高い。小選挙区制が最たるものだが、国民の民意を議席に鏡のごとく反映させる仕

組みが必要である。

この日、大学教員として活躍している女性が一堂に会したわけだが、日本では女

性研究者がポストを得るために大変な苦労がある。私は国会議員としてそれを相

談されたこともあるし文教委員会で改善を求めたこともある。

この日私に質問した先生方もいろんな苦労の末現在の地位にあると推測する。彼

女たちの研究成果が立派に実ることを期待したい。

 

2014年5月30日 (金)

どう考える? 日本軍「慰安婦」問題     5月25日

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                                                            運営委員 具島順子
 
 北九州市黒崎駅前。コムシティ7階・子どもホール。立派な児童館の中のホールです。この日の主催は日本共産党八戸遠地区委員会。(八幡・戸畑・遠賀)。志位委員長の「河野談話への見解・歴史の偽造は許されない」が発表され、パンフの普及も進み、福岡県では共産党主催の「慰安婦」問題の学習会に招かれるのは二回目です。

 

  B4サイズの大きな案内チラシには『韓国・ソウルの日本大使館前の「平和の碑」少女像』が大きく印刷されていたのも嬉しいことでした。まず、映画「終わらない戦争」を視聴していただきました。

 

韓国・オランダ・中国・フィりピン2名。4カ国5人の日本軍「慰安婦」が、連行から今に至る癒されることのない人生をありのままに語られます。映画館なみの大スクリーンで迫力がありました。感想文にも「映画のインパクトが大きかった」と記されていました。私が今、このDVDを選ぶのは「慰安婦は韓国だけじゃないの?」の声をきいたからです。上映にあたり、DVDを借りる申請をして「ナビ基金」振込みなどが必要なのですが。被害者の気持ちがひしひしと伝わって好評です。

 

 多くのことをお話したいですが、時間の制約もあります。しかし、河野談話・国際的にどう見られているか・元日本兵の証言・ドイツとの違いは外すことはできません。

 

 「河野談話」が発表に至る経緯を詳しくお話し、調査に当たられた元官房副長官・石原信夫さんの赤旗記事(2013.2.10)を示して、「『河野談話』の表現は官邸の中でみんなで相談して、最終的に決めた「内閣の意思」です。特定の人の意見ではなく、内閣の談話だということは間違いありません」と理解を深めていただきました。国際的には米下院の「なぜ採択すべきか 二国間問題ではない。基本的人権問題だ」(赤旗2007.6.30)の資料で、決議に至る討論の内容を紹介しました。

 

 私は「元日本軍兵士の性暴力証言」は7人の方から直接お聞きしました。三人の方の記事を資料とし、戦場での性暴力に触れました。

 

 となり町・水巻町には水巻町立図書館の裏に「十字架の塔」があります。インドネシアで捕虜となり日本に連行され、炭鉱などで強制労働させられ命を落とした元オランダ人捕虜816名のお名前と死亡年月日が銅版に刻まれています。オランダから遺族が慰霊に訪れ、銅版の名を指でなぞって涙されたこと、オランダ人「慰安婦」のことと共にお話しました。地元なのに「十字架の塔」をご存知ない方が多いようでした。

 

 参加は174名。この日は笠井亮議員が福岡入り、「再稼動許すな!原発ゼロへ・・・」の大演説会があり、この地域では運動会も重なり、若い父母の参加が無理だったことはとても残念でした。

 

資料は12点。感想に「貴重な資料をじっくり読みます」「慰安婦の多さに驚いた」などがありました。

2014年5月26日 (月)

terra cafe kenpou で「語りべ」

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                                             5月13日 運営委員 具島順子


昨年8月に発足したこのスポットは今、福岡の人気の場所です。福岡市の中心、天神にあり光円寺のご好意で、その門徒会館で毎週火曜日夕刻7時から9時まで。朝日・毎日・産経・西日本・しんぶん赤旗に紹介。RKB毎日放送でも紹介されました。

  中央区九条の会の一環。参加無料・講師無報酬で資料講師持ち。けれども講師が絶えない不思議な学ぶ場です。会長の岡村さんはこの会に出会うまで選挙権を行使する事がなかったという若い女性。今は中心になりしっかり学んで居られます。事務局長は人権弁護士の後藤先生。

私は「終わらない戦争」を視聴していただき「慰安婦」問題の語りべをしました。この日の参加は38人。今までで最高の参加とかで関心の高さは嬉しい限り。学生・OL・留学生・老若男女様々。自発的に学ぼうとする方が多いのに驚かされます。

30人以上が初めて「慰安婦」問題をテーマに学んでくださいました。「慰安所」マップ・少女像・1000回水曜デモなど 拡大写真をお見せしながらお話しました。国連・ILO.外国議会決議など国際的にどうみられているか資料を配布して具体的に説明。熱心に聴いていただきました。毎月一回は憲法関連を学び、ハンセン病・社会保障・秘密保護法などテーマは様々です。

お仏壇の前にわずか13畳の広さ。ふすまを二枚外せば6畳に続きまが、私は大声で話してすっかり汗をかいてしまいました。私の活動の原点である「女性国際戦犯法廷」が何を裁いたかを次回はお話させていただこうと思っています。

2014年5月18日 (日)

新婦人春日部支部学習会での意見&質問~「慰安婦」問題・女性の人権と被害者の証言~

 

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春日部の中でも最新鋭のモダンな会場でパワーポイントの設備もバッチリ。

 

5月17日(土)

 

私が現在居住する春日部市では『慰安婦』学習会はこれまで数回行っている。この日は新婦人主催で、参加者は50人、男性が2割ほどいた。講演後出た質問と意見に一つ一つコメントしながら 私自身がとても勉強になった。

 

私の話の中身は「慰安婦」問題について知ってもらうため基本的なことが中心だが、この期に及んでそれだけでは足りない。

会場からは「問題解決のために私は何をなすべきなのか」という質問が出た。講演の内容でこの部分の言及が弱かった。私は①春日部市で議会から政府と国会に意見書を上げる運動を展開してほしい、②私のやっている「慰安婦」問題とジェンダー平等ゼミナールの入会して一緒に活動ひてほしい、と訴えた。

何をなすべきかと言う事を次回からもっと情熱的に訴えようとの反省もした。

 

<参加者から出た意見>

 

○自分の父は中国へ17年間兵隊に行ったが、復員後その時のことを聞けなかったことが悔やまれる。

 

○男性として参加すると発言しにくいのではと言われるが「慰安婦」問題は人権弾圧ととらえれば発言しにくいことはない。

 

○男性として参加してよかった。男性の罪なのに男は来ない。

 

○ごく初歩的な質問だが、私たちは(問題解決のため)何をすればいいのか。

 

○「慰安婦」は戦争が引き起こした問題である。女性問題としてとらえたい。かつて大阪府知事の横山ノックが選挙応援に若い女性で車の中で猥褻行為をしたが、女性が訴えて明らかになった。その女性は勇気があったと思う。日本人「慰安婦が名乗り出られない。日本社会はひどい社会だと言える。しっかり学習してごまかそうとするものと戦いたい

 

○維新の会の議員が国会質問で「日本の若者は海外で胸を張って歩けない。『慰安婦』問題を追及されたら反論できない。安倍総理は若者が顔を上げて歩けるようにしてほしい」と言っていたが、その部分はその通りだ。

 

○(教師をしていた時)「慰安婦」問題の授業での扱いについて指導書が「深入りしてはいけない」と書いてあった。

 

○「慰安婦」問題はとんでもないが、戦争で勝った国の事は聞いたことがない。こうしたことはなかったのか。日本とかドイツばかり批判されているように思う。

 

○「慰安婦」問題は講演も(愉快な話ではないので)苦しみながら聞きに来た。でも今日は来てよかった。

 

○赤旗の朝の風に「日本人慰安婦はどこに」という随想載っていた。匿名だけど吉川さんが書いたのではないか(そうです)。彼女たちは自分の古里に帰って名乗れるのだろうか

 

○戦後米兵のために横浜で「慰安所」を作っていた。アメリカのためにこんなことまでやるとは許せない。

2014年5月13日 (火)

ジェンダーニュース16号ができました

 「慰安婦」問題を巡る国際世論り非難に押されて、安倍政権は「河野談話」の見直しはしないと言明しましたが、「河野談話」の聞き取りの方法に問題があったと、その裏を取るような姑息な動きをみせています。

 それに関連して、4月に韓国で行われた外務省の局長級協議の2回目が、この5月に東京でもたれることになりました。

 「慰安婦」被害にあった女性たちはみなさん高齢です。

 きちんとした名誉回復がなされないまま、お亡くなりになる方も少なくありません。

 今こそ私たちは、かつての日本軍が行った非道な性暴力の被害にあった女性たちへの謝罪をかちとり、皆さんが存命のうちに名誉回復が実現できるよう、さらに運動の輪を広げていきたいと思います。

 

 「慰安婦」問題とジェンダー平等ゼミナールでは、皆さんに会員になっていただき、活動への参加を呼びかけれます。会費は年会費、1000円です。

 会員には年に3,4回発行のニュースをお届けします。

 そのニュース16号ができました。

 実際に手に取ってお読みください。

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2014年5月12日 (月)

埼玉県で日本軍「慰安婦」問題解決を求める意見書を国に上げたふじみ野市で講演

 

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(大井中央公民館会場風景  写真右・足小指骨折のアクシデントで車いすで講演)

  5月11日(日)緑の風薫るさわやかな日、埼玉県西部のふじみ野市で、新婦人大井町支部第22回定期総会に先立ち、「日本軍従軍慰安婦問題の真実は」と題して講演した。

 ふじみ野市はいち早く「慰安婦」問題解決を求める意見書を国会と政府にあげている。民主的な住民の力の強い自治体である。この日の参加者は55人だった。

 講演の内容は、遠い昔のことなのになぜ今まで責任を追及されているのかという点から、女性への暴力撤廃こそジェンダー平等への道であること、国連の世界女性会議を契機に日本でも、吉川はじめ女性参議院議員が中心になって制定されたDV防止法、ストーカー法防止等についても言及。『慰安婦』問題の未解決と女性への暴力殺人事件も後を絶たない事の関連にも触れた。

 会場からの質問は、新大久保などで行われている右翼のヘイトスピーチ、暴力的デモはなぜ起きるのか、また、韓国語の研究している方からは「慰安婦」問題の分析と課題等が語られ、話が深まった。

当日は昨年9月の「ナヌムの家」のハルモニ来日の時の「記録集(パンフレット)」が販売された。

 その夜早速、主催者からお礼のメールが届いた。

 「会員の中に、友達との会話で『今頃どうして、慰安婦の問題が騒がれているのかわからない。補償をしてもらっているんでしょ』と言われて、勉強不足で反論できなかったと悔しがっていた方がいらしたのです。だから、しっかり勉強して、真実を語れるようにしたい・・・と今日にいたりました。吉川さんにお願いして本当に良かったです」と。

2014年5月10日 (土)

安倍総理ヨーロッパ6か国歴訪と「慰安婦」&歴史認識

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(参議院憲法調査会メンバーで欧州憲法とEUの機構の調査・右端は吉川 2005年)

ゴールデンウイークの10日間安倍総理はドイツはじめヨーロッパ6カ国を歴訪。加えて「パリのルーブル美術館、ローマの遺跡、ポルトガルのユーラシア大陸西端・ロカ岬訪問等『精を出したのは安保と遺跡巡り、経済面の成果ゼロ』(日刊ゲンダイ5.8)」と酷評されている。

 

ヨーロッパへ行くなら総理は歴史認識と人権問題について当該国とぜひ語らねばならない、またはチャンスでもあった。

 

 

 

第一に、日本はEU 議会から日本軍「慰安婦」問題に対して非難決議(2007.12)を突きつけられている主な内容は次のようなものである。

 

 

 

2次大戦終結までの間、若い女性を性奴隷に強制した皇国軍の歴史的、法的責任を日本政府が明確かつ曖昧さのない形で公式に認め、受け入れ謝罪するように求める。

 

 

 

・軍事的強制売春である「慰安婦」システムは、その残酷さと規模は、二十世紀最大の人身売買で、集団強姦、強制中絶、屈辱、性暴力を含んでいる。

 

 

 

・「慰安婦」制度のすべての生存被害者及び犠牲者遺族賠償を支払う行政メカニズムの整備を行う

 

 

 

・あらゆる国の道徳的義務として要請される自国の歴史を認識する措置を取り1930年~40年代に犯した行為に対する日本の自覚を促す。現在および将来の世代に対しこの事件を題材に教育することを求める

 

 

 

・「慰安婦」の人身売買はなかった、といういかなる主張に対しても公式に反駁すべきだ。 

 

 

 

「慰安婦」問題に事のほかこだわる総理は、よもやこの決議を忘れているわけではあるまい。 この内容を安倍内閣はじめ日本の歴代政府は無視しし続けている、

 

 

 

第二.初めの訪問国ドイツは歴史問題では日本の手本となる国である。「日本はドイツを見習え」と近隣諸国からも求められている総理にとって特に黙過すべきではない。

 

 

 

日本軍「慰安婦」問題はILO条約(強制労働禁止)違反である。そのためILO(国際労働機関)から10回も勧告を受けているが無視している。かくいうドイツは「100以上の国にいる生存中の強制労働被害者167万人への補償を2007年迄に終了している。一人当たりの額は2500ユーロ(約35万円)~7500ユーロ(110万円)」(朝日2014.5.8)。これは例えば村山内閣がスタートさせたアジア女性基金の金額より一人当たりの金額は少額だが、この事業を行ったドイツの「記憶・責任・未来」財団の取り組みは被害者からも国際社会からも評価されている。酷評されているわがアジア女性基金とは雲泥の差である。何故なのか。

 

 

 

私は彼我の違いは過去を真摯に反省し歴史に向き合う姿勢を国と国民が示しているかどうかで、金額の多寡ではないと考える。

 

 

 

 歴訪中総理は「日本とヨーロッパは価値を共有する」と繰り返し強調した。

 

しかし、「戦後レジュームの転換」即ち、日本国憲法を改定し明治憲法の価値観に彩られた「自民党憲法改正草案」は第2次大戦前の社会に戻そうとするものだ。これは日本の戦後の平和と民主主義構築のための歩みを否定するもので、ドイツ・フランス等EU諸国が歩み、たどり着いたEU(ヨーロッパ連合)の理念に反するものである。 

 

 

 

総理が欧州の遺跡巡りも楽しんでいた頃、日本では憲法を守れの多彩な行事、論説等、安倍総理の危険この上ない政策に国民は黙って従うわけではないという意思表示が行われた。「未来への責任 9条実現」「集団的自衛権は戦争への道」そして「殺すな」の文字が浮き上がっている2ページに及ぶ新聞意見広告がでた。また別のページには、「違憲状態議員」の意見広告も考えさせられる内容だ(53日朝日)

 

 

 

欧州駆け足訪問では不問に付そうとしても、危険な歴史認識について日本国民は執拗に反対し続けるだろう。

 

 

 

 

 

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