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2013年8月

2013年8月30日 (金)

『慰安婦』意見書提出と地方自治法99条の関係―参議院請願課の見解

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(初めてゴーヤの苗を2本植え、30本以上収穫した。この夏もそろそろ終わりか) 

8月25日日曜日、「慰安婦」問題の講演会(主催・三芳町九条の会)は日曜日の夜にもかかわらず、会場の埼玉県三芳町公民館和室は超満員(50人)の盛況でした。同町では「慰安婦」問題の解決を求める意見書提出の請願を議会に提出しています。その関係で提出団体、町議が4人も参加しました。盲導犬も少し離れた所でおとなしく会を「傍聴」していました。

 講演の後、活発な質問意見がでました。議会の一部の会派の議員が、「『慰安婦』が三芳町にいるのか?」等と問い、地方自治法99条を根拠に「慰安婦」問題は三芳町の公益ではないから「意見書」は出せないと主張しているがどう対処すべきか」との質問が出ました。

 吉川は「今まで国に『慰安婦』問題解決を求める意見書を上げた自治体は、全国で41に上っており、全て政府も国会も受け付けている。また地方議会で否決されたが議会で議題に上った『慰安婦』意見書はもっと多数の自治体に上る」と答え地方自治法99条を根拠に『意見書』を否定する考えは間違いだ」と答えました。そして念のため専門家の意見を確かめてみると約束しました。

 後日、参議院請願かに確かめた回答を以下に記します。

     ~~~~~~  ☆  ~~~~~~~

吉川春子 様

件名 地方議会からの意見書に付いて

拝啓・・・

「慰安婦問題」が[公益」に該当するか否かについての見解を示されたいとのお話しでしたが、「慰安婦」問題が一般的な「公益」概念に該当するか否かについては当方では判断がつきかねますが、これまでに慰安婦問題に関する意見書を受理している実績から、地方自治法99条における意見書提出要件としての「公益」に該当しないとは言えないと考えております。

 併せて、地方議会からの意見書に付いて解説しているコピーを送付いたしますので、御査収願います。

                              参議院事務局議事部請願課

2013年8月24日 (土)

『はだしのゲン』閲覧制限是認の文科大臣の思惑

Photo Photo_2


 

(富士には月見草、「美し」にはマツムシソウ、日本には平和がよく似合う

写真・左・長野県車山・牛伏山からの景色、右・車山からほど近い美ヶ原のマツムシソウ)

 松江市教育委員会が市立小中学校に漫画『はだしのゲン』の閲覧制限を求めた問題は表現の自由を制限する疑いが強く、日本図書館協会や日本被団協も子どもの自主的な読書活動を尊重し、閲覧制限を「再考」=撤回するよう要望書を送付しました。

 当時の事務局責任者だった福島律子前教育長は中国新聞のインタビューで「良かれと思ったが教育現場などへの配慮が足りなかった」と反省を述べています。

 また鳥取市立中央図書館が同館利用者からの意見で『はだしのゲン』を児童書コーナーから引き揚げていた問題で、22日から自由に閲覧できるコーナーに移しました。鳥取県平井知事は「連載を読み『はだしのゲン』を通して戦争、原爆ということについて非常に身近に感じた。…その漫画を読む、アクセスする自由は子どもたちを含めてあっていい」と答えました。

 こうした動きに反して、21日下村博文・文部科学大臣は「市教委の判断は違法ではなく問題ない。子どもの発達段階に応じた教育的配慮は必要だと思う」と述べ理解を示しました。また、作品全体のメッセージを読み解くことが重要との批判については「だからと言って(子供が読むのに)露骨な描写があっていいわけではない」と反論をしています。

 下村氏といえば日本軍「慰安婦」問題の教科書への記述の削除と「河野官房長官談話」撤回を求める自民党タカ派議員として安倍総理と行動を共にしてきました。子どもたちに歴史の事実から目を塞がせるという点で今度のコメントも共通しています。

 

 自民党の憲法改正草案、「戦後レジュームからの脱却」の意図を読み解くと「日本」の姿が浮かび上がります。それは、戦争へのできる、国民の戦争への疑問を封じ、言論の自由のない国、女性は家事介護に縛り付けられる…これが、自民党が「日本を取り戻そう」(参議院選挙の自民党のスローガン)という場合の日本の姿です。

 

 『はだしのゲン』は原爆投下に至る戦前の日本の社会をリアルに描いています。原爆の悲惨さだけの物語ではありません。漫画そして映画を見れば作者が訴えたかったものが浮かびあがります。それは自民党の取り戻そうとしている「日本」の姿とダブるのです。下村文科大臣は、『はだしのゲン』の描く戦前の日本社会の姿も子どもの目から隠したいのではないか、と私は思います。

2013年8月22日 (木)

足立区の戦争展で、「慰安婦」講演、そして原水禁大会報告

 8月16日(金)午後、うだるような暑さの中平和について様々な角度から考える集いが開かれ、多くの方が暑さもものかわ、熱心に聞き入りました。

 まず広島、長崎の原水禁大会に参加した報告が15分行われそのあと「慰安婦」問題の講演が行われました。

 広島、長崎そして核廃絶の問題は大きな運動に発展していますが、何故「慰安婦」問題は国民的運動にならないのか?

 ヒロシマ・ナガサキは日本人が被害者ですから聞いていて気持ちの上で抵抗は少ないでしょうが、「慰安婦」問題は日本人が加害者であり、われわれの父・祖父が直接かかわっています。戦争に召集された当時の若者・800万人余の人達が知っている、あるいは多くが「体験」している問題です。

 しかし韓国女性が告発するまで戦後46年間も国民に隠されてきました。 1991年に元「慰安婦」のキム・ハクスンさんが名乗り出て初めて女性たちや、その後成人となった日本人が問題を知りました。しかし、それからも22年経っていますが、国際的には強い批判を浴びながらも、政府は謝罪・補償へはまったく消極的です。その背景にはできれば醜い問題を直視したくない、との国民感情もあるといわねばなりません。

 最近イスラエルの高官が「原爆は日本の戦争への報い」などと追悼式を非難する発言をおこない非難を浴びました。この発言は論外としても、原爆が日本の侵略戦争を終結させたとする考えが米などでまだ根強いと言われています。

 核廃絶のためにヒロシマ・ナガサキの悲惨さを多くの人々に語り、受け継いでゆく必要があります。同時に日本は「慰安婦」問題等加害責任にもきちんと向き合う事が、核兵器廃絶の運動を大きく発展させる上で必要ではないでしょうか。

(写真.上話に聞き入る参加者 下.原水禁大会参加者による報告)

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2013年8月12日 (月)

「ナチスに学べ発言」麻生副総理の罷免を求める

8月12日(月)

 私たち、「慰安婦」問題とジェンダー平等ゼミナールでは、日本国憲法改正を行うためにはナチスの手口に学んで国民の気がつかないうちにやってしまう云々という麻生副総理の発言に対する抗議と安部総理に対する罷免要求の声明を発しました。以下に掲げます。

 なお、会員の皆様には印刷した声明文をジェンダーニュース第13号と共に8月10日に発送しましたのでご参照ください。

「ナチスに学べ」発言は平和、人権尊重をめざす国際社会への挑戦

安倍総理の任命責任を問い、麻生副総理の罷免を求める 

内閣総理大臣安倍晋三 殿

   201388日 「慰安婦」問題とジェンダー平等ゼミナール 

      代 表 吉川春子 副代表 大森典子 水野磯子

 729日、麻生太郎副総理は「国家基本問題研究所」のシンポジュームで日本の憲法改正問題に付いて、「ある日気がついたらワイマール憲法がナチス憲法に変わっていた。誰も気づかないで変わった。あの手口に学んだらどうかね」という驚くべき発言をしました。

 この発言は二重に許しがたいものです。

第一は、第二次大戦後、国際社会はナチス・ドイツの野蛮行為を二度と繰り返さないために大変な努力をしてきました。この人種差別や戦争を防ぐ努力をあざ笑うかのような発言は国際社会に対する挑戦です。

第二に、日本国憲法は、アジア太平洋戦争に反省して日本は二度と侵略戦争を引き起こさないとの国際公約として制定したものです。この憲法を国民の議論もなく国民の気がつかないうちに「改定」してしまうという事は憲法遵守義務(第99条)違反であり、民主主義否定です。

このような人物は閣僚である事も政治家である事もふさわしくないと言わねばなりません。任命権者の安倍総理は麻生太郎副総理を即刻罷免することを求めます。 

 ナチスは第2次大戦中にユダヤ人を600万人も殺害し、またヒトラーの政権に逆らう共産主義者、社会民主主義者、宗教者だけでなく、障害者、同性愛者、ロマ等社会に役立たない人間と勝手にレッテルを貼って絶滅・強制収容所に送り殺害しました。

 第二次大戦後の国際社会は、ナチスのこのような思想・蛮行を否定し平和、人権思想を育てる努力をしてきたのです。国連憲章第1章第1条の「人種、性、言語、または宗教による差別なく全ての者のために人権及び基本的自由を尊重する…」として冒頭に“人種”を上げているのはナチスのユダヤ人虐殺を二度と繰り返さない決意の表れです。

また1950年スタートした石炭鉄鋼共同体からEU(欧州同盟)に至る流れもフランスドイツ再び戦わずの決意の下、戦争の流れを断ち切る努力であり、ドイツ自身も非ナチ化政策を推進してナチスの思想の影響・痕跡を政治や社会から消し去る努力を重ねてきました。

ドイツでは首相や大統領が、繰り返しナチスの暴力的独裁政治を防げなかった事を反省する心打つ演説を行っています。戦争犯罪人の追及と、非ナチ化の努力は今日も続いているのです。

 私達「『慰安婦』問題とジェンダー平等ゼミナール」は昨年9月ポーランドとドイツを訪ねてナチスの痕跡を辿り、またドイツ国民が同じ誤りを繰り返さない決意のもとナチスと戦争の記憶をとどめるための努力に接し、国を挙げて非ナチ化の努力を今日も続けている事に感動しました。

 他方、ナチス・ドイツと組んで第二次大戦を戦った日本はどうか。安倍総理は侵略戦争反省の「村山談話」と「慰安婦」問題の責任を認めた「河野官房長官談話」の見直しを表明しています。その内閣の閣僚が「ナチスの手口に学べ」との発言に諸外国から厳しい批判を浴びて当然です。 

 さらに麻生氏の「誰も気がつかないうちに憲法を変えてしまおう」との発言に驚愕と強い憤りを禁じ得ません。

 日本国憲法が硬性憲法(第96条)である理由は、第一に侵略戦争反省の国際公約であり、第二に「この憲法が日本国民に保障する基本的人権は人類の多年にわたり自由獲得の努力の成果であってこの権利は現在および将来の国民に対して犯す事の出来ない永久の権利として信託されたもの」(憲法第97条)であるからです。通常の法律改正手続きより慎重な改憲手続きが要求されるのは当然です。 

自民党の改憲草案はこの第97条を全文削除していますが麻生氏の「誰も気がつかないうちに「改憲」してしまおう」発言とあい呼応すると言わなければなりません。この事にも私たちは厳しく抗議します。

 国論を二分し、日本の運命を大きく変えかねない改憲は侃々諤々の議論を起こす必要があるのです。

こうした民主主義の原則を否定する麻生氏は閣僚の資格なしと言わなければならず、麻生氏の罷免を求めます。こうした閣僚を任命した安倍総理の任命責任と、「発言を撤回したから責任は果たしたもの」と免罪する菅官房長官の責任も極めて重大です。

そして、総理には日本が国際社会から孤立し破滅の道を歩んだ戦前の轍を踏まないために責任ある舵取りを求めます。 

 私たちは日本国憲法の平和と基本的人権保障規定を暮らしに生かし、「慰安婦」問題の一刻も早い解決をめざして奮闘する決意です。(以上)

2013年8月 8日 (木)

秩父事件と、日本軍「慰安婦」

Photo_2 Photo   (写真左・秩父困民党集結の地、吉田椋神社前で、右・大正デモクラシ―にも影響を与えた秩父事件の碑)

 8月3日(土)秩父市福祉女性会館で「平和のための戦争展」が開かれました。後援は秩父市です。日本軍「慰安婦」問題の講演に先立って、秩父ユネスコの創作劇「核の恐ろしさを知るとき」が上演されました。

 スクリーンにはマンガ・タッチで若者たちが登場し、舞台陰からセリフが生徒たちによって語られるという形式。スクリーンのパワーポイントを動かすのは指導した先生。シナリオは生徒たちのオリジナルで、学校生活と課外活動が紹介されます。また、宮沢リエ主演映画「父と暮らせば」を髣髴させる原爆死した若い女性の幽霊との対話も織り込まれ、核兵器の恐ろしさを訴えます。

 恋愛あり、学園生活ありで、指導した平和ゼミナールの先生によるとシナリオはすべて生徒が考えたもので口出しはしなかった由。10人以上の生徒たちがセリフを話し、擬音を出し、音楽を流す等の役割分担して演じられてゆきます。こうした考える授業を通じて彼らの得たものは少なくなかったに違いありません。彼らはこの戦争展で、自分たちが勉強して知った、日本国憲法に付いての紙芝居も行うとの事でした。考える授業では身についた知識が得られるに違いありません。

 高校生の次に登場した私(吉川春子)が日本軍「慰安婦」問題を講演しました。会場の周囲の壁には戦争のパネルが展示されており、男性が6~7割を占め約60人で会場はいっぱいでした。

 <会場とのやり取り>

 ①従軍経験のある方は、19歳の時に皆にはコンドームを渡されたが、「おまえはまだ駄目」だと拒否されたという体験を語りました。

 復員した父親が何故戦争の話しをしなかったのか?正常な判断ができない状況に置かれていた自分、そういう中で「慰安所」があったから家族にも話せないのだ、というお話しでした。

 戦友が『慰安婦」を背負って川を渡って逃げた。(戦後になって)それを手記に書けと言ったら「隊の名誉のために書けない。このように、故郷に帰って感覚が正常になってもまだ戦争の事は語れない。しかし日本人はもっと反省しないとまともな国になれないのではないか。

 ②(女性) セレベス島に兄が行っていたが、マラリアにかかり復員後間もなく亡くなった。親は、「男として、一生独身で可愛想だった」と常々言っていた。しかし、今日の講演でそういう所(「慰安所」のような)が何処にもかしこにもあった、と聞いてショックを受けた。

 ③ 憲法の草案はGHQに見せて通って(了解されて)、今の憲法がある。アメリカが作った憲法だから作り直っさねばならない、と言われている事に付いてどう考えたらいいのか。

<秩父事件と女性>

 講演に先立って、明治の初期、松方デフレのために地場産業の絹の値段が暴落し生存の危機に立たされた農民と地元秩父の資本家が連携して政府の対策を要求して立ちあがった秩父事件の跡を巡りました。案内してくれたのは篠田健一氏、秩父事件研究顕彰会事務局長です。

 埼玉県で何度も選挙を戦っている私は秩父事件のゆかりの地は何度も行っている。その度に、江戸幕府から明治政府に変わった間もない時代。お上に逆らう事などはとんでもないとされた時代、しかし商売も生活も成り立たなくなり政府に対策を求め命がけで立ち上ったが、鎮圧され死刑14名、懲役刑が百名。3667名が科料・罰金に処せられました。

 秩父事件は長くこの地ではタブーとされ、事件にかかわった人々と家族は白眼視され、ひっそりと生きてきたと聞いています。私は人民の蜂起の少ない日本現代史にあってもっと光を当てて研究する価値のある出来事ではないかと思います。

 彼らの軍律では「女性に手をかけたものは斬る」とされていました。その後わずか数十年後、アジア各地を侵略する過程で無数の「慰安所」をつくった帝国軍隊。それは時代の差ではなく、国家権力に刃向かい世直しのために命を賭した軍隊と、人民の命をものともしない権力との違いか。

 「慰安婦」を否定する右翼勢力は理由としてこれを認めると「日本が世界一の好色民族と思われる」という。が、秩父事件等の軍律からは、目的のために殉ずる軍隊からは堕落のかけらもない。民族云々の問題ではないと思う。

 目をそむけたい事実ではあっても、歴史に向き合う事が私たちの義務ではないのか。民族の道徳性、品位というのであれば一日も早い解決こそがそれを保つ道ではないか。

参考文献・『秩父事件 圧制変じて自由の国を』 秩父事件顕彰協議会」[編}

 

2013年8月 4日 (日)

「ナチスに学べ」発言は平和、人権尊重目指す国際社会への挑戦

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 (写真左・アゥシュビッツ絶滅収容所の逃亡を防ぐ鉄条網、右・ベルリン中心街地下鉄入口に立つ看板「我々が決して忘れてはならない恐怖の場所」として強制収容所の名前を刻む)

 7月29日、麻生太郎副総理は「国家基本問題研究所」(櫻井よしこ理事長)のシンポジュームで日本の憲法改正に付いて、ドイツのナチス政権を引き合いに出して、[ある日気がついてらワイマール憲法がナチス憲法に代わっていた。誰も気づかないで変わった。あの手口に学んだらどうかね]と発言しました。

 ナチスといえばユダヤ人を600万人も殺害し、またヒトラーの政権に逆らう共産主義者、社会主義者、宗教者だけでなく障害者、同性愛者、ロマ等社会に役立たない人間と勝手にレッテルを貼って絶滅・強制収容所に送り殺害しました。

 第2次大戦後の国際社会は、ナチスのこのような思想・行動を否定し平和、人権思想を育てる努力をしてきたのです。ドイツ自身も非ナチ化政策を推進してナチスの思想の影響・痕跡を政治や社会から消し去る努力を重ねてきました。国連憲章の冒頭に人種差別撤廃を掲げていますし、EU(欧州同盟)もこの反省から何十年もの努力の果ての一つの国家形態として誕生したものです。

 また、ナチスの暴力政治を防げなかったドイツには、この事に対し心から反省する政治家が心打つ演説を何人もおこなっています。戦争犯罪人の追及と、非ナチ化の努力は今日も続いているのです。

 こうした様々な努力をあざ笑うかのような麻生発言に対して国際社会から厳しい批判を浴びて当然です。しかも日本は、といえば、ドイツの同盟国であり、ナチスと組んで第2時大戦を戦った張本人です。ナチスに加担した日本、その反省はしたのか。しかもその時期起こした、女性への性暴力「慰安婦」問題の責任すら回避しているのです。

 第2次大戦後の世界が、どの方向をめざして進んできたのか。紆余曲折はあったにしろ、ナチスの恐怖政治も日本を含むファシズムの政治も否定し、人種的差別も否定し、人間平等の実現をめざしています。

 麻生氏の『ナチスに学べ」発言はこうした努力をする国際社会に挑戦するかのごとき発言ではないでしょうか。こうした発言を平気でする人物が日本の閣僚にとどまるということは許しがたい事です。反省し、謝罪し、辞任することがその取るべき道だと思います。

 麻生発言は日本国内問題としても、改憲を国民が知らない間に、いつの間にかやってしまおうという魂胆を許すことはできません。国論を2分する、日本の運命を大きく変えかねない改憲は何としても阻止する戦いが繰り広げられるでしょう。侃々諤々の議論を起こす必要があるのです。民主主義を否定する麻生氏はこの点からも閣僚の資格なし、と言わなければなりません。

2013年8月 1日 (木)

歴史認識を選挙争点にできなかった、悔しさ

7月29日(月)28日、サッカーの東アジア・カップで日本は韓国を2―1で下し初優勝しました。対・韓国、対・北朝鮮との試合はいつも必要以上に感情が込められてエキサイトしますが、この試合も前半戦で会場に「歴史を忘れた民族に未来はない」という大きな横断幕が掲げられました。サッカー連盟の規約のルール違反のこの幕は後半戦で取り払われました。

思い出すのはかつてサッカー東アジア・カップで、重慶での試合で日本が勝利した時にスタンドから中国人観客が一斉にブーイング、そして暴力騒ぎとなった事件です。翌日、日本の新聞社全てが社説で中国のサポーターのマナーの悪さを一斉に批判しました。しかし太平洋戦争中に日本の爆撃機が両岸から岩が迫りくる急峻な揚子江をさかのぼって何年も当時の首都を空襲した事にふれたマスコミはありませんでした。重慶の中国人民は大きな被害が出て人命を失った日本の加害を覚えている、日本は全く忘れて、あるいは知らずにマナーの面だけで中国を非難する、という完全なすれ違いです。

7月21日の参議院選挙では自民党そして公明党も圧勝した。件のサッカー場の横断幕は韓国国民の気持ちの表現でもあろうと思うと、中国・韓国との険悪な関係の改善や北東アジアで孤立している日本の立場の改善はいっそう難しい情勢になったと言わなければなりません。中、韓両国と友好的関係を続けて行きたいと思う有権者は少なくないはずですが、そのためには最悪、あるいは相応しくないリーダーを圧勝させた現状をどう考えるべきでしょうか。これはが国民の過半数以上なのに、それに逆行する政策の自民・公明が戦で勝利したのは何故?という疑問にもつながります。

「衆参のねじれ解消か否か」等という与党の争点そらしともいえる“争点”をNHKはじめ大きなメディアが意識的に誘導しました。脱原発、消費税増税・TPP参加・憲法改定反対、特に歴史認識についてはほとんど争点としてはあつかわれませんでした。もし各党の歴史認識を一つのメルクマールとされて報じられれば、有権者の政党選択んに反映した事でしょう。

最近、安倍総理は中韓に首脳会談の呼びかけをしました。首相に就任して7カ月もたつのになぜ首脳会談ができないのか。それは、靖国神社参拝、「村山談話・「河野談話見直し」「憲法改正して国防軍を持つ」等の姿勢を堅持しながら、握手を求めても無理というものです。ゲンコツで殴り掛るかもしれない相手と手を握る事に慎重になるのは当然です。

歴史認識が安倍内閣の躓きの石になるでしょう。(終わり)

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