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2013年3月28日 (木)

第1回総会開く、記念講演は笠原十九司都留文科大学教授

三月二十五日(日)

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(写真左・講演する笠原先生、左春日部・古利根の桜)

 「『慰安婦』問題とジェンダー平等ゼミナール」は、東京都文京区役所・シビックセンター・シルバーホールで第一回の総会を開きました。会は二〇一〇年六月にスタートしました。この間、八回のゼミナールと三回のフィールドワークを行い、会員は四〇五名に増えました。この二年九カ月を省みて、次の活動の方向を打ち出すというとても重要な総会となりました。

 参加者は五二名で男性が四割を占めました。「慰安婦」問題が女性問題であるという認識の域を超えて、人権問題であり、重要な外交問題の「躓(つまず)きの石」になるやもしれぬという、私達の危機感もありました。この三年間について、会員数、ゼミナールの参加者、財政的基礎、ニュースの発行等の具体的な報告を行いました。結成当初は四百名余の会員を擁する迄になるとは想像しませんでした。

 今後の方針としては被害者の存命中の解決を実現するために多くの人に「慰安婦」制度の事実を知らせる活動を行う活動について、安倍内閣の改憲の危険な動きを阻止する戦いと一体のものとして行う事を打ち出しました。戦争放棄放棄をうたう現憲法こそ、戦争で女性の性が蹂躙されることを防ぐ最も確かな保障です。

 「慰安婦」の強制連行を否定して問題の本質から目をそらし、過去の加害事実に目を覆う安倍総理は、日本国憲法九条「改正」への道をまっしぐらに進んでいます。女性の人権を守るためにも安倍内閣の行おうとしている改憲を阻止する事は最も重要な課題です。私達は総会で「声明」を採択してその決意を明らかにしました。

 記念講演は「歴史の転換点にあって、歴史から学ぶことの大切さ」と題して、笠原十九司・都留文科大教授が行いました。先生は中国現代史の研究者として、また南京大虐殺の国際シンポジュームパネラーとしての蓄積にもとづき、領土問題に端を発した、現代の日中間の危うい関係を分析し警告を発するものでした。

 今の日中は「戦争前史から戦争前夜に移りつつある」という事が語られ肌に泡を生じる思いがしました。「前史」の段階は止められるが、「前夜」になると止められないと、偶発的な事件で戦争突入がありうるという過去のいくつかの例を話されました。その時国民は熱狂してしまうので、反対意見や運動はもはや受け入れられないと指摘されました。

 また、中国は日本の戦争被害に寛大だったが、日本の残虐行為を忘れてはいない。加害事実を日本国民が知らないということは中国人は深く傷つくだろう」とも話されました。南京虐殺で日本兵は強姦女性を証拠隠滅のために殺した。ドイツ兵は強姦しても殺すことはしなかった等、人権意識の欠如の例をいくつか挙げられました。

 私(吉川)は撫順の戦犯管理所で、中国人民を苦しめた日本軍人を人道的に遇し、裁判も多くは懲役刑も言い渡さず釈放し、死刑はゼロ、懲役刑もほとんど減軽され早期に日本への帰国が実現した事を思い出しました。一方中国の歴史博物館では日本兵の残虐行為が残されており、歴史の事実として国民に教育されているでしょう。これは右翼が言うような「反日教育」ではなく自国の歴史を国民に教えることは当然です。都合の悪い事を教科書から抹殺し教えない日本は将来どんな人間が育つか不安です。

 日本による中国人民の戦争犠牲者(死者)は2千万人以上というのが中国政府の認識です。また先生は、日本兵の人権意識の欠如をいくつかの例で触れられましたが、その原因について私達は深めなければなりません。

 「過去に目を閉ざす者は結局のところ現在も盲目となる」とはかのワイツゼッカードイツ大統領の名演説の1節ですが、私達の戴く指導者はかなり盲目です。このような指導者にかじ取りを任せたら我が国は危険極まりない方向に進みます。政治を変えなければなりません。「慰安婦」問題の解決のためにも、日本の将来のためにも。

写真左・講演に聞き入る人々、右・春日部市古利根川のオシドリ親子

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