一見の価値ある「ピースおおさか」~加害も展示の歴史博物館
写真上・パターン死の行進、中・シンガポール受難の塔、 下・中国 平頂山事件
大阪教育大学の馬暁華準教授に案内されて、加藤さん(会員)と一緒に、新緑が美しい大阪城公園内の「ピースおおさか」を見学しました。日本の加害も包み隠さず展示する珍しい歴史博物館です。
大阪は何度も空襲に襲われ、特に8月14日大阪城公園一帯は米軍の空襲で徹底的に破壊しつくされました。もう数時間で戦争が終わるというのに命を落とした人が大勢でました。 展示と上映される映画からは平和の大切さ、有難さが伝わってきます。
特に感動したのは、中国、朝鮮、そして東南アジアで日本が現地の人民に何をしたのか、残虐行為を含めて展示されている事です。平頂山事件、朝鮮独立の3.1運動、泰緬鉄道、死の行進等の生々しい写真がパネルで展示されています。
この博物館は1991年大阪の革新勢力が勢いのあるときに会館されましたが、いま橋本市長の下で大変な事態になっています。「学識経験者」にこの会館は必要か否か検討させて否という結論が出たらつぶそうとしています。こうした博物館は学校教育にも社会教育の場としても貴重です。
「慰安婦」問題で明らかなように、政府は加害に反省がありません。公的歴史博物館は日本人の苦労話は熱心に語るがアジア諸国民に何をしたかは語られないのです。真の友好関係を築くためにもこうした歴史博物館をもっと増やさなければなりません。つぶすなんてもってのほかです
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